2008年8月アーカイブ

8jidayo.jpg今から20年ほど前・・・

毎週土曜日の夜に、物凄いオバケ番組がありました。

 

イラストのような・・・

ドリフターズの『8時だョ!全員集合』であります。

 

この番組・・・

放送開始は、1969年10月

放送終了は、1985年9月

 

約16年間、物凄い高視聴率の番組でした。

 

この番組の放送終了には、様々な理由があると思います。

 

また『なぜ大人気だったのか?』に関しましても、キャスティングは勿論のこと、その中でのギャグなど、様々な分析が出来ると思います。

 

しかし・・・

私が触れたいのは・・・

『番組の内容とは別の視点での人気の背景』であります。

 

 

それは一体どういうことなのか?

 

この番組が放送していた時期は、世の中はどのような状況だったでしょうか?

現在のような『週休二日』が普及する前の時代であります。

 

 

要は・・・

【「明日は休みだ~!」という心理の時に見た番組】

ということであります。

 

ここで、ある番組を思い出してみてください。

それは『サザエさん』です。

 

この『サザエさん』

面白いし、アットホームだし・・・

でも見ていると、同時に次の感情がパッケージになっていませんでしたか?(いませんか?)

「あ~、明日からまた学校か~。」

「あ~、明日からまた仕事か~。」

 

【休日】というのは、その【休日の日】がワクワク感と思いがちですが・・・

実は人間の心理の中で、一番ワクワク感が高まるのは

【明日は休みだ~!】という状況の時であります。

 

ですので・・・

『8時だョ!全員集合』が楽しかったのは、そういった【翌日の関係との心理】を体が覚えていたのであります。

 

そして、毎週毎週・・・

その『ワクワク感を体が求める』という無意識のうちの習慣性が成立した結果だったと言えるのではないでしょうか?

 

昭和40年代生まれ以上の年代の方・・・

小学生の頃を、思い出してみてください。

『土曜日の放課後』

言葉では説明できないような『風のにおい』が存在していませんでしたか?

目を閉じると・・・

ふと、あの頃のにおいが、思い出されませんか?

sw-toi.jpgよく次のような言葉を言う人がいます。

「シャワートイレに慣れてしまうと、通常のトイレットペーパーだけのトイレだと、その後どうもイヤな感じなんだよね~。」

 

実は、私も同じ意見。

 

しかし・・・

この感覚の方でも、細分化すると次のような考え方に分かれるようです。

・どんなところでもシャワートイレを使用したい。

・外出先のは不安なので、自宅の時だけシャワートイレを使う。

 

さらに細かく分析すると、その他の回答も出そうです。

 

が・・・

たいせつな事は

『通常のトイレットペーパーだけのトイレだと満足しないか』であります。

 

ちなみに・・・

何らかの『痔』でお悩みの方は、ほとんどの方が『シャワートイレ愛好家』のようであります。

 

その理由は・・・

『トイレットペーパーで拭く方法だと痛い』という感覚からだと思います。

 

この『痛み』は、ユーザーになる重要な要素かもしれません。

 

しかし・・・

私は、本当はもっと大事な理由があると思うのであります。

 

それは・・・

『痔』でお悩みの方は、必ず次のようなアクションをしているということであります。

そのアクションとは・・・

【自分の肛門を見たことがある】ということであります。

 

このアクションをすることによって解ること・・・

それは・・・

『紙だけでは細かい凹凸まで完璧に洗浄出来ないこと』が理解できる。

ということであります。

 

細かい凹凸まで完璧に洗浄するには・・・

『紙』では不完全である事。

そして・・・

『水とチカラ』が必要なこと。

これらを・・・

自分では無意識のうちに『視覚的・ビジュアル的に脳にインプット』されるのであります。

 

 

一般的には『触感』から伝達されたと思われがちな習慣も・・・

実は『視覚』から伝達された情報が原因で、習慣化に繋がることもあることを知っておく。

そういった多面的な感覚の優先順位や融合を極めることによって・・・

『独自性のある"人の心理を考えた商品"の開発』が出来るのではないでしょうか。

reishoku.jpg最近、私と同世代(昭和30年代生まれ)の方とお会いした時に・・・

あるテーマに関して、私が予想していた仮説に対して、その結果を検証することが出来ました。

 

私の仮説(予想)通り・・・

同じ意見の方が、かなり多いという検証となりました。

 

●環境

『お昼は家庭の手作りお弁当』ユーザー

 

●テーマ

おかずに含まれる『冷凍食品』には満足しているかどうか。

 

 

私も含め・・・

実は『冷凍食品』に対して【飽きる】というお考えの方が多かったのであります。

 

それはなぜなのか?

 

前回の記事『Vol.23 なぜ『カタカナのお餅』は、クセにならないのか。』でも取り上げたのですが・・・

その【飽きる】という感想の要因は、やはり『カタカナのお餅』の時と同様に、冷凍食品が持つ特性の中での次のことが大きいことがわかりました。

 

●均等化・平均化

『どこを噛んでも同じような食感』のものが多い。

 

この『均等化・平均化を好まない現象』

私と同世代(昭和30年代生まれ)及びそれ以上の高齢の方では同じ感想が多いのですが・・・

実は、若い世代(昭和40年後半以降生まれ)では、上記の世代のような感想ではないようなのであります。

 

それはどういうことか?

 

『均等化・平均化を好まない世代』は・・・

いわゆる『均等化・平均化された食品が普及する前の食品』を、感覚として憶えているのであります。

 

しかし『均等化・平均化に対して違和感を持っていない世代』は・・・

いわゆる『均等化・平均化された食品が普及する前の食品』を、感覚として知らないのであります。

 

『脳内にインプットされている引き出しのストック』が、あるorない。

この違いで、大きな分岐となるようであります。

 

でも・・・

『均等化・平均化を好まない世代』にも受け入れられる冷凍食品を開発することは、可能であります。

 

それは・・・

あえて『均等化・平均化しない感覚にすること』であります。

 

この先の更なる詳細は・・・

勘の鋭い方にはご理解いただけると思います。

 

たいせつなことは・・・

『細胞』と、いかに上手につきあうか。

 

でしょうね。

mochi.jpg日本人の文化『お餅』

 

でも最近は・・・

満足できないお餅が多すぎると感じます。

 

約15年ほど前から・・・

お餅は、メーカーの技術研究の進歩によって大昔のものに比べて、とてもよく伸びるようになりました。

 

でも、ここ最近は・・・

その『よく伸びる』というニーズに対してメーカー側に、チョットやり過ぎのような感じがします。

 

mochi-nobi.jpgそれは『異常な伸び方』に対して!

 

何が原因か?

 

それは『カタカナのお餅』が増えたことであります。

 

●カタカナのお餅

要するに・・・

『原材料にカタカナの化学的なものが含まれたお餅』のことです。

(多分2種類ぐらいのカタカナが含まれているケース多し)

 

確かに『伸びないお餅』よりも『伸びるお餅』のほうが、嬉しいものです。

 

ですが・・・

 

『カタカナのお餅』は異常に伸びる現象と同時に・・・

『均等化・平均化された食感』となり、その結果、どこか『偽りの食べ物』にもなってしまう気がします。

 

食べる楽しみには・・・

噛むポジションが変われば、微妙な感覚の違いがあり、それが「もうちょっと食べたい」という感情へと繋がるような気がします。

 

本当に求められているのは

●自然界での素材の限界

●自然界での人の技術の限界

なのではないでしょうか?

 

カタカナのお餅は・・・

本来の素材が持っている『自然のチカラ』に対して『均等化・平均化』をもたらしてしまいます。

 

『均等化・平均化』がもたらされると、どういうことになるのか。

それは・・・

『どこを噛んでも同じような食感』になってしまうのであります。

 

この『同じような食感』になると、人間は『また食べたい』という心理から遠ざかることになります。

 

家庭の味・母親の味が飽きないのは、その時々の火加減や調味料などの微妙な違い・・・

そして、その時々で変化する素材によって・・・

『均等化されていないモノ・平均化されていないモノ』になり

その結果・・・

『懐かしい』『また食べたい』という心理へと繋がります。

 

【クセになる感覚】は・・・

『均等化されていないモノ・平均化されていないモノ』でないと、いけないのであります。

 

カタカナのお餅は・・・

ある意味、デジタルの進化によって『情報が詰め込まれすぎたCM』にも通じる感じがします。

 

はやり・・・

『人の感覚』『人の呼吸』『人の時間軸』など、ある一定の限界を超えてしまうと逆に『本物』から離れていく。

その結果・・・

【クセにならないモノ】になるのでご注意を。

20080827-tv-cm.jpg数ヶ月前・・・

あるお客様とのお打ち合わせの席での事。

 

その席には・・・

こちらサイドは、マスコミ関係のお取引様、そして私。

 

お打ち合わせの冒頭に、お客様から私たちに次のような質問が・・・

「そういえば最近、印象に残ってるテレビコマーシャルって何?」

 

『印象に残る』

この感覚の捕らえ方は十人十色であります。

 

こういったケースでは、ほとんどの方が・・・

・面白かった

・タレントイメージ性

・可愛い

・美味しそう

・楽しそう

といった印象を考えるのかもしれません。

 

そして、このような質問をされた場合・・・

皆さん、少しの時間考えてから回答することがほとんど。

 

でも、最近の私は・・・

こういったシーンでは、その『考える』というアクションをしないように心がけております。

 

なぜなら・・・

『考える』=『一般の視聴者から距離が出来る』

と、思うからであります。

 

突然の質問でしたが・・・

その時に私は「ハッ」と、あるCMを思い出しました。

 

それは・・・

イメージ画像のような【謝罪広告】or【リコール関連広告】でありました。

「□□□□の商品には、□□□の恐れがあります。次の商品をご購入のお客様は・・・」

 

世の中には、星の数ほどのコマーシャル(CM)が存在します。

 

ですが・・・

いわゆる『真剣に見た』という視聴アクションをしたコマーシャルは、ほんの僅かではないでしょうか?

 

でも、いかがでしょうか?

このような【謝罪広告】or【リコール関連広告】のCMの時には・・・

いわゆる『真剣に見た』という視聴アクションをなさったのではないでしょうか?

 

例でも書かせていただきましたように・・・

「□□□□の商品には、□□□の恐れがあります。」

というメッセージからスタートするコマーシャルの時には、一瞬手を休めて注目していませんか?

 

 

では・・・

どうして、手を休めてまで注目するのでしょうか?

1‥自分への関連性が高い(他人事ではない)と思ったから

2‥恐怖心を感じたから

3‥視聴ではなく『検証』が必要なCMだったから

4‥ゆったりとした見やすい&聞きやすいCMだったから

5‥その他

 

もちろん・・・

【謝罪広告】や【リコール関連広告】といったコマーシャルは、ゼロになることが最も素晴らしいことであります。

 

ですが・・・

【このような表現手法としての条件が含まれたコマーシャル】だとしたら、人間は同じような視聴アクションへシフトするのではないでしょうか?

 

【1】は、スピード性を高めます。

 

【2】につきましては・・・

以前、いくつかのVolでも書かせていただきましたが『恐怖心』は、人間の心理に『クセになる習慣』を発生させます。

 

そして【3】のように、視聴ではなく『検証を求められること』は、様々な『健康関連のテレビ番組』で、その注目度の高さは実証されております。

 

さらに【4】については・・・

デジタル技術の進歩によって生まれた『情報を詰め込み過ぎる功罪』が氾濫する中、本当は『デジタルの時間軸』ではなくて・・・

『人間の呼吸の速度の時間軸』で制作されたコマーシャルのほうが、本来の目的である『視聴していただき易さ=見易さ&聞きやすさ』と言えるのではないでしょうか?

 

 

今回のような内容の『印象に残る』というものは、視聴者の方が『検証が終わる』と同時に、脳の中から削除してしまうものであります。

ですので、殆どの方が『印象に残らない』と判断すると思います。

 

しかし、大切な『印象に残る』とは・・・

『ターゲットの人が、その時にどうしたか』といった【体でおぼえたこと】が重要だと考えます。

 

いかがでしょうか?

 

これらの条件が満たされた内容のコマーシャル(CM)が、もしシリーズ化されたとしたら・・・

ある意味【クセになるコマーシャル(CM)】となるのではないでしょうか。

fubuki-1.jpg約2年ほど前から、私の中でクセになっている和菓子があります。

 

つぶあんがギッシリと詰まった『薄皮まんじゅう』

ヤマザキの『吹雪』です。

 

高級品ではなくて、コンビニで売っている100円未満の和菓子。

 

余談ですが・・・

私の姓は『越路』なので、食すること(合体すること)で、今は亡きあの超大物シャンソン歌手になってしまいます。

 

余談はともかく・・・

 

この『吹雪』

残念なことに、売っているコンビニ&スーパーが意外と少ない。

私の検証ですと、最寄のコンビニ最大手のチェーンでは、10%前後の導入率。

 

売る場面積の限られたコンビニなどでは、その時々の新商品へのボリューム陳列などを考えて仕方ないことではありますが・・・

でも、この『吹雪』

私は、次のようなことを考えます

【本当は売れ筋商品であるのに、新商品の導入に気を取られすぎて、それに気づいていない店舗がほとんど】

なぜなら・・・

発注している店舗の品揃えを見ると、実は【定番化している商品】なのであります。

そのお店の地域的なニーズもさることながら・・・

『POSデータの検証の前に、まずは発注』をしないと、的確なデータを把握できないと思います。

とくにコンビニなど、新商品の導入率が高すぎるために、それに伴う売り場のレイアウト変更に意識が回りすぎて、その結果・・・

新商品の数値的な検証の後に、再び『売れ筋定番商品の再導入』を忘れてしまう傾向が強い店舗が大多数だと言えます。

 

fubuki-2.jpgでも・・・

ある意味、その『希少価値的要素』が、ニーズのあるマーケットでのクセになる要因になっているのかもしれません。

 

さてさて・・・

 この『吹雪』

売り場の導入状況の検証はさておき

 

実は・・・

 

『食』というカテゴリーで考えた場合の、重要な【クセになる法則】のキーワードが隠されている商品なのであります。

 

それは・・・

タイトルでも書きましたが『2つの時間』であります。

 

fubuki-3.jpgまず1番目の時間とは【鮮度】であります。

この『吹雪』は、お店に納品になってから多分2~3日で消費期限となります。

 

本来、和菓子というのは『生もの』であります。

しかし、世の中にあふれる和菓子(とくに詰め合わせ系など)のほとんどは・・・

『長期鮮度』の商品として販売されております。

 

しかし・・・

『長期鮮度』を実現させるためには、同時に失うものがたくさんあります。

 

以前のVolでも何度か書いておりますが『水分含有量』もその1つ。

 

家庭で作った料理は、なぜ飽きないのでしょうか?

食材の鮮度も含まれますが、何よりも【加工された時点での鮮度】が新鮮なので・・・

その結果・・・

【飽きない】

【クセになる】ということになるのであります。

 

 

 

そして・・・

 

 

 2番目の時間とは【営業時間】であります。

 

ちなみに私は、帰宅途中で・・・

1週間に1~2回ほどの頻度で『和菓子が食べたい』という欲求が芽生えます。

 

しかし・・・

ほとんどの和菓子専門店は18時閉店が多く、20時閉店がほんの少々。

 

和菓子専門店の営業時間を検証してみると・・・

『和菓子を好む人』=『女性』という固定観念が、営業時間にまで反映されております。

そして、その『女性』というターゲットの分析も・・・

『専業主婦』を考えた営業時間がほとんど

しかし・・・

昭和30~40年代ならいざ知らず、現在は『フルタイムで働く女性』が当時の何倍もの数字へと変化してきています。

また・・・

『フルタイムで働く女性』のマーケットもさることながら・・・

実は隠された物凄いマーケットを忘れております。

それは・・・

【和菓子が大好きな男性は、たくさんいる!】

ということであります。

 

どんなに『美味しい』とか『また食べたい』と思っても・・・

【購入する体制】が整っていなければ、そこに『ありがとう!』は生まれません。

すなわち。ビジネスは生まれません。

 

 

『フルタイムで働く女性』及び『和菓子が大好きな男性』といった重要なターゲットのニーズを受け入れる【営業時間の変更】も、重要な【クセになる法則】であると考えます。

 

 

さてさて・・・

今回の【クセになる法則】は、2つの時間について書きました。

 

この2つの法則・・・

実はそれぞれ『人間の心理』で考えた場合『異なるクセになる法則』であります。

【鮮度】=『食べたくなる』という心理。

【営業時間】=『買いたくなる』という心理。

この2つの心理が合致して、はじめて『そこに喜び』が生まれて・・・

その結果、ビジネスが成立するのではないでしょうか。

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